企業研修・人材育成・人材開発の市場拡大

いよいよ2024年がスタートします。
コロナも収束しいよいよ本格的に研修が復活していくでしょう。現役講師、これから講師を目指す方にとってあらためてポジションを確立するために重要な時期となります。
今回は企業研修、人材育成、人材開発にとっての外部要因を研究します。

企業の人事部、研修会社、講師派遣会社との情報交換から勘案して、2024年以降には人材開発への注目が一段と高まり、講師ビジネスが更なる発展を遂げると予想しています。

そのなかで、注目すべきポイントとして以下の点が挙げられます。

競争激化と技術の進化

産業界全体での激しい競争が続いており、企業は優れた人材を確保し、育成することで競争力を維持・向上させる必要があります。技術の急速な進歩により、従業員のスキルや知識のアップデートが求められ、教育・研修の需要が高まるでしょう。

人材不足への対応

人材市場がますます厳しさを増しており、優れた人材を確保するためには社内でのスキルアップが不可欠です。企業は社員に対してキャリア開発やスキル向上の機会を提供することで、離職率を低く抑える戦略をとることが期待されます。
また現有戦力の能力アップで生産性が高まり人材不足に対応することも考えられます。

次期リーダーのマネジメント力強化

企業は新時代に活躍するリーダーの育成が急務になっています。組織を牽引し、効果的な経営を行うために次期リーダーのマネジメントスキル向上や経営トレーニングに力を入れていきます。

「人的資本経営」の推進と教育投資の浸透

「人的資本経営」が進む中、企業は従業員のスキル向上やキャリア発展に力を入れています。更なる学びの機会の提供を促進するため、政府は人材開発助成金を拡充し、企業が積極的に教育プログラムを導入する手助けをしています。

「リスキリング」の重要性の浸透と1兆円の投資

技術の進歩に伴い、企業は急速な変化に適応するために、社員の「リスキリング」を重視しています。これを支えるため、政府は大規模なリスキリングプロジェクトに対して1兆円の予算を投じており、企業はこの機会を利用して従業員のスキル向上を進めています。

ダイバーシティを推進が急務

企業はダイバーシティを推進し、異なる能力や視点を持つ人材を最大限に活用していかなくてはいけません。企業は、多様な人材が集まることでイノベーションや問題解決の能力が向上し、市場においても競争力が強化されると考えています。

2024年 企業研修、人材育成、人材開発の活性化に期待

これらの要因が相まり、2024年以降は講師ビジネスが人材開発市場において一層重要な役割を果たし、その市場規模が飛躍的に拡大することが予想されます。

これらは中小企業にもいえることで、これまで体系的に社員研修を実施してこなかった中小企業が人材開発に投資しだすと市場は劇的に拡大するでしょう。
これから講師を目指す方も新しい時代に向けて準備しましょう。