ロールモデルインタビュー 第三回

 初回依頼から2年後には大手講師派遣会社の「人気講師ベスト1」に

 株式会社BESTS 代表取締役 佐藤 浩さん
         能力開発プロデューサー 前 近畿大学陸上競技部 駅伝監督

ーどのような企画で講演研修されているのですか?
これからの時期(5.6.7月)は建設業の「安全大会」での『事故を起こさないための集中力の高め方』の講演が多いです。その他、企業研修では『モチベーション』『コミュニケーション』『リーダーシップ』が中心となり『仕事の効率化』『セルフマネジメント』『営業マン研修』とかもあります。あと労働組合の「若手向け」研修も実績は多いです。

40件の案件に企画書を出し続けた…

ー講師希望者の多くが最初の依頼が得られず挫折します。佐藤さんは最初の仕事を得るときにどのような行動をしたのですか?
大手講師派遣会社の講演公募サイトで講師を募集してましたので、まずはそこからスタートと考えました。このサイトは営業担当者を介さずに自分で案件にエントリーするのですが、当時公募していた約40件に対して一件ずつ目的に沿った企画書をつくりあげて提案しました。結果3件から依頼を得ることが出来ました。それがスタートです。

講師派遣会社の営業担当者との出会いがターニグポイントに

ーその実績で仕事がきだしたのですか?

それだけでなく、講師派遣会社が開催した講師の勉強会に参加して営業担当者と話をする機会を得たのが大きかったです。1万人以上の登録講師から選んで推薦してもらうため に、まず営業担当者に「この講演はおもしろそうだな」「役に立ちそうだ」と思ってもらわなくてはいけません。そのため懇意になった担当者に企画書をつくり提案しました。この時に気をつけた ことはA4一枚にまとめることです。忙しい営業担当者に大量の資料を渡しても読んでもらえないと考えて一枚に集約させたのです。そこから少しずつ依頼が入りだし、その評価を聞 いた他の担当者からも声がかかりだしました。
初依頼の年に、講師派遣会社の人気講師ランキングに入れていただき、2年目には「人気講師のベスト1」に選ばれました。自分の実力というより、講師派遣会社の営業担当者の方々に応援していただき、本当に助けていただいたと心より感謝しています。

主催担当者、受講者、講師派遣会社の3者が〇になることを目指して

ー売れ続けるために意識したことは何ですか?
意識したことは主催担当者、受講者、講師派遣会社の営業担当者の3者それぞれが○になることです。例えば実施後に独自で「研修のまとめ」をつくりお送りしています。主催担当者は研修内容の再確認ができ、受講者はそれを もって復習が出来ます。結果、営業担当者の方が少しは講演後の連絡がし易くなるのではと私が勝手に思っています。それが私への依頼でなくてもとにかくみんなが〇になることを心掛けました。 このような思考は学生に指導するときも、いいタイムを出して全国大会で活躍することだけでなく就職後の人生を 考えてきましたので、そのように考える習慣がありました。

ー最後に「これから講師を目指す人」に向けてアドバイスをお願いします。
アスリートや有名人の講演であれば感動する話でいいかもしれませんが、一般の講師は「いい話聞いたな」で終わらさず、受講者自らがどのように活用すべきか考え、一歩でも前に進める内容にしましょう。また重要なことは主催者の開催目的を外さないことです。たとえ受講者が喜んだとしても主催者の意図とずれていたら評価はされません。主催者側の意図を汲んで内容を準備しなくてはいないのです。講師を目指す人は「これを伝えたい」というものがあるのでしょうが、自分の想いだけでなく主催者の意図をしっかり汲んで企画をつくることを意識してください。

株式会社BESTS 代表取締役 佐藤 浩

大脳生理学を基に「心技体」を向上させるメンタルトレーニングの指導者。1988年 四日市大学で駅伝部を設立。東海地区18位のチームを三重県で初めて全日本大学駅伝に出場させた。2013から2017年まで近畿大学体育会陸上競技部 駅伝監督。「ストレスマネジメントできる人を増やすことが職場や家庭の繁栄になる」を信条に、活動の場を全国に広げている。

取材後記

さすが短期間で人気講師になっただけあり、初動期の行動力、関係者の全体最適を考える姿勢はさすがでした。スポーツのフィールドでアスリート、指導者として携わってきた経験との一貫性を感じます。今後ますますの活躍を再認識する機会となりました。(インタビュアー/文:安宅 仁)