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選ばれる講師ブランディング

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目次

講師ブランドは自然にできない…初動期は自ら創造する

このような講師希望者、現役講師にお勧めの記事です。





プロ講師で成功する「5」サイクル の説得力

ブランディングは「プロ講師で成功する『5』サイクル」三つ目の課題です。定めたターゲットに対しての企画提案を裏打します。

ターゲットに定めたテーマの専門家と認知されること

素晴らしい講演・研修の企画を作っても、そのプログラムと講師のキャリアに一貫性を感じなければ依頼は見送られます。
そこで重要なのがキャリア、スキル、強みを可視化した「講師ブランドの構築」です。
ここでいうブランドは広く認知されることや、憧れを持たれるものではありません。講師ブランドでは「ターゲットとする主催者、聴講者」と「課題、ニーズ、ベネフィット」の掛け合わせしたニッチなフィールドで「●●といえば■■さんだよね」を作り上げることです。

ブランディングによって期待する成果

・選択した領域において第一人者のイメージができる
・お願い営業がなくなり、顧客を選択できるようになる
・企画のテーブルに乗りさえすれば決定する確率が高い

ブランドは自ら仕掛ける

「自分で言うのってイタくないですか…」
事実に反して過剰に盛ることを勧めているわけではありません。しかし自分の価値を相手の印象に委ねるわけにはいきません。見える化しないことは伝わりませんし、平坦な表現では事実よりも低く伝わります。

講師としての自分とプロデューサーとしての自分を切り分ける

自分をブランド化することに抵抗を感じる人は、講師としての自分とプロデューサーとしての自分を切りま分けましょう。ここではプロデュサーに徹するのです。どうやってこの講師(自分)の魅力を伝えるべきかを客観的な視点で考えましょう。

専門領域が伝わるオリジナルの肩書を創る

肩書はファーストコンタクトで講師の専門性、卓越性を伝える強力なツールです。にも関わらず無頓着な講師が多いのが残念です。士業がそのまま肩書にしているケースが多いのですが、数多くいる同業との差別化がわかりません。「研修講師」のみという肩書も見かけますが何の研修が専門なのか不明です。さらに言えば個人事務所の屋号は顧客には意味がありません。

オリジナルの肩書の二要素

肩書を要素分解すると「専門領域は何であるか」と「どのようにサポートするのか」に分かれます。

つまり、肩書を「専門領域/分野 + 価値提供方法」で設計するのです。

専門領域           サンプル
問題解決型BCP、カスハラ、風土改革、アンガーマネジメント
価値創造型ミッション構築、心理的安全性、生成AI
問題啓発型ハラスメント防止、働き方改革、レジリエント
職種特化型新規開発営業専門、SE専門、コールセンター専門
業種特化型ラーメン店専門、温泉旅館専門、ドラッグストア専門
目標達成型起業支援、ダイエット、禁煙、転職、婚活
       ※あくまでもサンプルですので細かな指摘はご容赦ください。
           サンプル
指導コンサルタント、トレーナー、インストラクター、アドバイザー
創造クリエーター、プランナー、デザイナー、プロデューサー
支援コーチ、カウンセラー、セラピスト
分析アナリスト、評論家、コメンテーター、ジャーナリスト、キャスター
整理ファシリテーター、ディレクター
       ※あくまでもサンプルですので細かな指摘はご容赦ください。

士業の肩書じゃダメなんですか?

「税理士」「社会保険労務士」「中小企業診断士」などの『士業』の皆さんはその肩書に資格名を入れがちです。しかし、顧客視点で見ると資格名では他の同業の方との違いが判りません。公の組織から講演依頼が来たら定額で十把一絡げにされてしまいます。
そこで特長を表すオリジナル肩書を名乗り、バックボーンに「●●士」であるといったほうが価値が上がります。もちろん『士業』に限らずまとめて括られそうな肩書を名乗っている方は、この機会に見直してみましょう。

キラキラ肩書との違い

オリジナル肩書を推奨しておきながら水を差すことを言いますが、あまり装飾しすぎると「キラキラ肩書」と揶揄されるケースがあります。いわゆる子供につける「キラキラネーム」のようなイメージです。
確かにやりすぎと感じる肩書もあります。厳密なルールはありませんが副詞や形容詞を加えるとそう思われがちです。
上記では「専門領域/分野 + 価値提供方法」をフレームとしましたが、さらに頭に「ワクワク」など加えると一気にキラキラ感がでます。


ただオリジナルの肩書を批判する人の多くは、有名な会社の役職こそ肩書だと思い込んでいる人なので、すべての誹謗中傷に振り回されないでください。

オリジナルの肩書のまとめ

もちろん肩書を変えただけでキャリアやスキルが上がるわけではありません。
しかし「何者か」が不明になっていることで機会損失をしているケースは多々あります。
肩書を設定することで自身のターゲティング、ポジショニング、ブランディングに一貫性を持てます。さらに今後、継続学習すべきテーマ、情報収集するキーワードも絞られます。つまり肩書を決めることは自身のロードマップを定めることになります。

卓越性を可視化するキャッチコピーを創る

名前はなかなか覚えてもらえません。しかし、インパクトのあるキャッチコピーを付けたことをきっかけに、口コミされやすくなり人気講師に変貌するのを、長年のエージェント経験で数多く見てきました。
アスリートやタレントを最初はキャッチコピーから覚えた経験はみなさんもあるのではないでしょうか。

「それって自分でつけるんですか?」そうです!自分でつけて広げていくのです。

抜きんでた実績を上げたときに呼ばれてませんか?

「自分にはそんなのないです…」とおっしゃるかもしれませんが、これまで培ってきた実績をベースに講師をやろうと考える方であれば、第一線時代に「さすが○○の□□だな!」とか言われた経験はないでしょうか…
思い出してみましょう。

キャッチコピーサンプル

過去実績鼓舞型
  • 販売成績トップを三年連続達成したカリスマパート
  • 鬼と恐れられた人事部長
  • クレーム処理三千件 一度も上司を出さなかった達人
  • 会社の危機に組合員の意識を変えた熱血書記長
  • 学校改革の推進をリードした新任の熱中先生
現在進行形表現型
  • 顧客満足を劇的に上げるCSクリエーター
  • 社員が喜んで働きながら成果を上がる制度を創る社会保険労務士
  • クレームをロイヤル顧客に変えるクレーム対応コンサルタント
  • 職場の空気を変える組織コミュニケーションの専門家
  • 自律的社員を育成するモチベーションコーチ

そのコピーは顧客の価値につながりますか?

キャッチコピーを完成させる前に確認するのが「顧客視点」です。
どんなにインパクトのあるキャッチコピーをつくっても顧客にとってのベネフィットにつながらなければ依頼にはなりません。キャッチコピーが浮かべば「それが顧客にとってなんの価値があるんだ?」と自ら問いかけましょう。

すぐに出る解では顧客価値にならなければ、さらに「だから?」と繰り返します。すると顧客にとっての価値が出てきたりします。もし二度問ううても出ないようであれば、そのコピーは自分視点だということでしょう。

提案書類やWEBでアウトプットしよう

キャッチコピーが定まれば企画書類やHP、SNSに記載していきましょう。
繰り返し名乗り続ける事で馴染んできます。

キャッチコピーのまとめ

力のある講師に限って遠慮がちに書いてしまい目に留まらず埋もれています。反対に先の講師よりも実績は劣るものの、自分の強みや個性をうまく表現して人気講師になっている方もたくさんおります。
ぜひ、プロデューサー視点でインパクトあるプロフィールを構築してください。

「三大特長」を表現する

あなたの講演・研修は他の講師とどう違うんですか?
この質問にズバッと答えることはできますか?長々と説明するのではなく、短くてインパクトがありながら強みが明確で魅力的なフレーズで返せれば相手に刺さります。

その表現方法として私の推奨するのは「三大特長」です。一投でストライクを取れなくても3投ですべてのピンを倒すのです。ビジネスパーソンは「3」には思わず納得する習性があります。

特長は「顧客側の買う理由」でなくてはいけません。顧客のベネフィットから外れないようにお気をつけ下さい。

強みを聞かれたときのフィードバック(サンプル)

上記の問いに応えるときにダラダラと話してしまうと逆効果です。
以下のようにロジカルに伝えるようにしましょう。

私の研修の強みは以下の三点です。
1つ目「 A 」、2つ目「 B 」、3つ目「 C 」

              *ここではやや大きめに指を示します。

1つ目の「 A 」は「・・・・・・・・・・・・・・」
2つ目の「 B 」は「・・・・・・・・・・・・・・」
3つ目の「 C 」は「・・・・・・・・・・・・・・」

              *3つの話す長さは平準化しましょう。

つまり総合すると「・・・・・・という価値を提供しますので 『   』がご期待いただけます」。
              *多くを語らず終わりましょう。

宣材資料、企画提案書にも含める

必ずしもキーパーソンの前でこのようなプレゼンテーションが出来るとは限りません。
できないケースの方が多いでしょう。

そのため「三大特長」は企画提案書に記載しましょう。その時「選ばれる理由」という注釈をつけるとなおいいでしょう。

三大特長のまとめ

「3」は不思議と説得力あるミラクルナンバーです。
提案時に限らず紙媒体、WEBで展開していきましょう。さらに依頼が決まれば主催者に「よかったら『三大特長』を広報で使ってください」と提案するといいです。結果、主催者の集客にも貢献しながら、あなたのブランドを広げることが出来ます。

独自ノウハウにメソッド名をつける

あなたのノウハウに名称をつけれませんか?
完全なオリジナルなんてありません。しかし既存のノウハウを足したり引いたりまとめたりしてアレンジしたものでも独自性があれば独自メソッドとして名付けてみましょう。ノウハウでなくワークショップの仕切り方でも結構です。

メソッド名のまとめ

私は「プロ講師の5サイクル」や「ブランディング7ギア」等、メソッド名と図を合わせて浸透させていってます。下記はパワーポイントで制作しています。

将来的にメソッドを有名にして書籍にする目標を立てましょう。

得する写真 損する写真

主催者が講演・研修の企画会議で書類を見た途端に不採用となることがあります。プロフィールやコンテンツを読む前に却下になるパターンでは宣材写真に原因があることが多いようです。もちろん素材は変えれませんが意識を変えるだけでも違いは出ます。

得する人

  • 宣材写真が誠実な人柄が出ている
  • サラリーマンとは違う雰囲気がある
  • 定期的に更新して古さを感じない
  • 大げさでない自然な笑顔
  • ジャストサイズの上質のスーツを崩さず来ている
  • 構図のバランスがいい

損する人

  • 宣材写真に怪しさを感じる(笑顔が怖い)
  • 疲れた係長のような雰囲気(シャツよれよれ)
  • 古い写真をいつまでも使っている(バブル?)
  • カメラを睨みつけている(怒っている?)
  • シャツの胸がはだけている(ホスト?)
  • 頭が切れている(構図が悪い)

宣材写真の服装は顧客視点

宣材写真の良し悪しは一概に言えません。
基本的に定義した「理想の顧客」の視点で考えることを原則です。つまり正解は「自分が貢献したいと考える市場、主催者、受講者から見て理想的な講師像」です。

ターゲットを若い起業家に置いているならTシャツでもいいかもしれませんが、上場企業の社員研修を狙っているのにTシャツ写真では選ばれません。
Tシャツを否定しているわけではありません。ターゲットとの整合性の問題です。
逆にクリエーターが顧客であればスーツでは堅苦しいでしょう。


iPhoneの「ポートレート」が凄い

iPhone では「7 Plus」以降、『ポートレートモード』が搭載されています。
このモードを使えば一眼レフで撮影したみたいな背景のボケ感も出せます。 また「iPhone XS」以降は『被写界深度コントロール』が搭載されていて撮影後の調整も可能です。 iPhoneもっているけど『ポートレートモード』使ったことないという人は、是非、宣材写真の撮影に使ってみてください。僕は使っていませんが、写真はアンドロイドもかなり凄いようです。

右の写真はiPhone6で特にモードを使わず撮ってもらった僕の写真ですが、とても気に入っています。

iPhoneを勧めておきながら僕が講師を撮影するときは、一眼レフを使っています。
やはり表現力は一眼レフにはかないません。ただし技術次第です。何も設定せずに撮るのであれば、やはりスマホの方が無難でしょう。

カメラ目線が苦手なら対談設定で撮影

対話中に撮影したほうがカメラ目線よりも自然でいい場合があります。
僕もカメラ目線だと睨んでしまったり、笑いが不自然になりがちです…

そのような方は友人2名に手伝ってもらい、一人対して話をしているところを、もう一人にいろんな角度から撮影してもらいましょう。
ここでは声が入るわけではありませんが、ターゲット顧客への貢献を語りましょう。写真だから内容は分からないと感じるかもしれませんが、飲み会の話をしているときの表情とビジネスで貢献する想いの表情は違います。
やや精神論ぎみですが経験値からそのように感じます。

研修風景写真

顔がはっきりわかる写真にプラスして研修シーンを引いた状態から撮影した写真もあるといいです。できればワークなんかをしていてファシリテーションしていることが伝わるカットが効果的です。
もし受講者の顔が写る場合はぼかしを入れておきましょう。

宣材写真まとめ

宣材写真は想像以上に判断基準になっています。
優れたコンテンツ、卓越しえた実績を持っているのに写真ではじかれているとしたら、こんなにもったいないことはありません。 完璧な企画提案なのに依頼から漏れる感じている方は宣材写真を見直してください。

選ばれるプロフィールを創る

プロフィールはブランディングの集大成です。構成は数パターンありますが、大切なことは設定したターゲットの視点でなることです。よく波乱万丈の人生を前面に出す方がいますが、テーマと関係ないと違和感が出ます。また時系列の履歴書タイプも魅力はありません。

ワンシートに集約する

プロフィールシートはあえてワンシートに詰め込むことで俯瞰してもえます。
別途、詳細を記載した企画提案書が必要になる場合もありますが、まずは1枚ものからつくりましょう。

プロフィールの構成要素

要素概要
名前 
肩書専門領域+価値提供方法が伝わる
タイトル提出先の企画案件に合わせた提案タイトル
ポートレートバストアップ
リード140文字程度で最も伝えたい強みを言語化
職歴・経歴プロフィールの裏付けとなるキャリア、経験、資格など
キャッチコピー特長をワンセンテンスのフレーズ
講演・研修実績講演、研修の主催先(具体的な名称が出せればより良い)
メディア著書、雑誌、新聞などに取り上げられたことなど
その他のタイトル上部の提案タイトルが刺さらないときの保険
三大特長選ばれる理由を3点に絞り記載
スナップショット研修の雰囲気が伝わる引きの写真
動画への誘導YouTub等のアドレスやQRコード
連絡先直接主催者に提案する場合は記載
*すべて必須ではありませんが出来るだけアピール要素を出しておきましょう。

最重要はリード

リードはプロフィールを端的にまとめたショートプロフィールです。
クライアントはプロフィールを隅から隅まで見てくれません。ですから時系列のプロフィールでは一番伝えたい部分が後半になってしまいます。ですから、まず短いプロフィールで興味を持っていただき、全体を読んでもらうようにしなくてはいけません。

リードの要素

数多くの候補講師のプロフィールから、あなたに興味をもってもらうためには、最初のセンテンスで「何者であるか」「何をもって講師が出来るのか」伝えないといけません。
それがリード部分になります。

もちろん140文字程度で仕上げますので、すべて組み込むわけではありませんが、棚卸を含めて要素を書き出しましょう。

プロフィールのまとめ

プロフィールはあなたが選択した顧客が見て魅力を感じるかが基準です。万人にウケようとすると一般的な文面になちがちです。一般的にはいいこととされていませんが、ターゲット顧客の業界用語などを組み込む方が効果的なこともあります。

ブランディングを動画で見える化

いくら素晴らしい文言を並べても、それを見てもらわなければ成果を生まれません。そのアウトプット方法としてこれからは動画が主流になるでしょう。
しかし何の編集もない講演動画を見せるのは逆効果です。「プロモーション動画」として3~5分程度にまとめましょう。

また案件単位の企画提案でもこれまでは書面が基本で動画は補足資料でしたが、「講師を選択するのに動画がなくてどう判断すればいいのか」という時代になるでしょう。「5G時代」講師業界で勝ち残るためにいち早く動画を味方につけましょう。

【プロモーション動画編集 】 特集ページ

『ブランディング』まとめ

かなりの長文記事になりましたが、まだまだブランディングではやることがあります。通常丸二日のセミナーになるくらいの内容です。

ここで書いたようなことを「こんなのブランディングではない」という反論があります。
しかし、ブランドが構築されるまで何年かかるのでしょうか?30年後にその道のご意見番といわれるようになっても残念です。せっかく能力が高いのだから、それを見る人、選ぶ人にわかりやすくしましょう。

表面的なものと思われるかもしれませんが、自らあるべき姿を描き近づけていくためにも名称やコピー、見せ方等は重要です。履歴を盛るのではなく表現を魅力的にすると考えてください。

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