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「安全大会」で活躍したいなら間違えてはいけないこと

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「安全」と「生産性」は両立しない

建設業の「安全大会」では、労働災害の専門家以外にもコミュニケーションなどの関連テーマで講師を務める方も多くおります。しかし、建設業のことを知らずに迂闊な発言をしてひんしゅくを買うことがあります。
今回は安全の優先順位についてお伝えしておきます。

建設現場において、「安全」と「生産性」は、常にバランスを取らなければならない課題として捉えられがちです。
そのため、両者を天秤にかけ、「安全と生産性の両立」という言葉を耳にすることがあります。
しかし、これは明らかな誤りがあります。

安全と生産性は両立させるものではなく、安全が最優先なのです。
この優先順位は明確に定義されています。

安全第一の標語と歴史

「安全第一」という言葉は、多くの企業で掲げられています。しかし、この標語には、実は続きがあることをご存知でしょうか?

「安全第一、品質第二、生産第三」
と、優先順位を明確にされているのです。

1900年代初頭には、「生産第一、品質第二、安全第三」という考え方すらあったというのです。いかに「安全」が軽視されていたかが分かります。

しかし、時代は変わり、労働災害の深刻さや、安全の重要性が認識されるようになりました。そして、「安全第一」という考え方が定着したのです。

安全大会で講師を務めるうえで、上記標語の優先順位を理解しておく必要があります。

ディズニーランドも夢の国よりも安全が最優先

「夢の国」と呼ばれるディズニーランド。そこでは、非日常的な体験や、夢のような世界が提供されています。しかし、ディズニーランドでも最も重視されているのは「安全」です。

アトラクションの安全対策はもちろんのこと、来園者の安全確保にも徹底した取り組みが行われています。これは、ディズニーランドが「安全」を最優先事項としていることを示しています。

なぜ安全が最優先なのか?

安全が最優先であるべき理由は、以下の通りです。

  • 人命に関わる問題だから
    安全は、労働者の生命に関わる問題です。どんなに優れた製品やサービスを生み出しても、労働者が安全でなければ持続可能性は低いでしょう。
  • 企業の信用に関わる問題だから
    重大な労働災害が発生した場合、企業の信用は失墜し、社会からの信頼も失い公共工事に入れなくなることもあります。

安全と生産性の両立ではなく、先に安全ありき

「安全と生産性の両立」という考え方は、一見すると合理的のように思えます。しかし、この考え方は、安全を犠牲にして生産性を上げることを容認してしまう可能性があります。

安全と生産性は、決してトレードオフの関係ではありません。安全を確保することで、労働者は安心して作業に集中でき、結果的に生産性が向上するのです。

まとめ

安全は、企業にとって最重要課題です。安全を軽視することは、企業の存続を危うくする行為です。

安全大会講師を目指す方は「安全第一」という言葉をただ口にするのではなく、その意味を深く理解しましょう。

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