「労働組合」は実績が次の顧客を呼んでくれる
労働組合が取り組む人材育成に挑戦しよう
「あなたも講師になろう」今回の市場は「労働組合」です。
*従業員組合、ユニオン等の名称もありますが本文では「労働組合もしくは労組」と記載いたします。
労働組合と聞いて賃金闘争やストライキをイメージした方もいるかもしれませんが、実は労働組合は多様なジャンルの講師が活躍できる市場なのです。
近年、ユニオンショップの労働組合では、労使協調路線が基本です。闘争はほとんどありませんし、選挙にもかつてほど熱心ではありません。
そこで労働組合の存在意義として、組合員にスキルアップの機会を提供しています。かつてはボーリング大会や運動会、有名タレントを招いて文化講演会などを開催しておりましたが、組合員のニーズも変わり近年はビジネススキルやライフプランなど幅広いテーマのセミナーを提供しています。
組合活動のスキルアップではなく、一般的な人材育成のテーマを多数企画しているのです。
連合からの三層構造
日本の労働組合は連合(日本労働組合総連合会)をナショナルセンターとして、産業別労組が47団体で構成されていて、そのなかに企業別組合という三層構造になっています。
例として産業別労組の「自動車総連」の構造をご紹介します。
連合(日本労働組合総連合会)
┗自動車総連(全日本自動車産業労働組合総連合会)
┗全トヨタ労働組合連合会
┗全日産・一般業種労働組合連合会
┗全国本田労働組合連合会
┗全国マツダ労働組合連合会
┗全三菱自動車・三菱ふそう労働組合連合
┗スズキ関連労働組合連合会
┗全ダイハツ労働組合連合会
┗日野自動車関連労働組合連合会 日野自動車
┗ヤマハ労働組合連合会 ヤマハ発動機
┗日本自動車部品産業労働組合連合会
*地方連合会はここでは触れません。
これが産業別に47産業あるということです。
どれだけ大きな市場であるかご理解いただけましたでしょうか?
組合の組織体制
労働組合の内部機構は「議決機関」と「執行機関」に分かれており、執行機関に3役(委員長、副委員長、書記長)を筆頭に執行役員が配置されています。
さらに専門機関に「総務部」「広報」「教育」「女性部」「文化部」などの役割があります。
セミナー関係は「教育」「女性部」「文化部」などが担当し、書記長や担当する組合役員が窓口になります。
*組合によって異なりますので、ここではイメージとしてください。
講演を実施する会合として
・労使会議
・定期大会
・職場委員研修会
・一般組合員むけの各種セミナー 等々があります。
企業の人材開発部門では研修成果に厳しい視点で評価されますが、労働組合のセミナーでは楽しく学ぶという雰囲気です。
講演・研修の市場としてのこれから
- 人材育成の重要性
労働組合は単なる労働者の権益擁護だけでなく、組合員のスキル向上やキャリアの発展もサポートすることで存在価値を高めています。講演・研修事業は、組合員が業務スキルを向上させ、働き方改革や新しい技術への対応を学ぶ場として重宝されています。 - 教育・文化事業の多様性
労働組合が提供する講演・研修は、従来の労働法だけでなく、心理学やコミュニケーション術、リーダーシップの向上など、多岐にわたります。これにより、組合員は職場でのみならず、社会全体でのスキルアップや成長を図ることができます。 - 人間関係の構築
講演・研修は、組合員同士や組合と企業とのコミュニケーションを深める機会としても利用されています。コミュニケーションの円滑な推進は、労働組合の一体感を醸成し、共に働く仲間たちとの連帯感を強化します。
結論
労働組合の講演・研修事業が増加する要因は、人材育成の必要性、多様な教育・文化事業の展開、人間関係の構築など多岐にわたります。これらが一体となり、労働組合が組合員に向けて提供するサービスとして、市場において成長を遂げていることが理解できます。
労働組合は講師の注目度が最も高い市場
労働組合は多くの講師が活躍したいと考える市場です。
労働組合の専門スキルは不要ですが最低限現状を理解して、お得意のコンテンツに少し加えるといいでしょう。
ただし、知ったかぶりは失敗の基ですので、ほどほどに押さえてください。
あなたの経験、スキルで労働組合に貢献してください。