ゼロ災を支える「6つ」の安全コミュニケーション
ゼロ災は技術ではなく“伝え方”で作れます。
「段取り言ったよな?」が「聞いてませんでした」に変わる瞬間、事故は起こります。
“つもりバイアス”が命を奪うのです。
若手が声を出せる空気を作れていますか?
「ありがとう」「助かった」の一言が安全行動を習慣に変えます。
怒声よりも冷静な声、あいまいな指示よりも具体的な言葉――
あなたは今、どんな一言を選びますか?
【1】導入:リアルな事例で問題提起
├ ミキサー車の誤進入・掘削ピット事故
├ 「以前来たことがある」という思い込み
├ 現場状況の変更を知らされていなかった
└ 共有不足・確認省略が事故に直結
「この現場では、誰が、いつ、何を伝えるのが正解だったでしょう?」
【2】6つの安全コミュニケーション
心理学編(心に届く伝え方)
├ “つもりバイアス”の罠
├ 「伝えたつもり」は伝わっていない
└「段取り言ったよな?」→「聞いてませんでした」
“言える空気”が命を守る
├ 指摘できない現場は事故が起こる
└「若手が言えない雰囲気」で足場崩壊直前
“ありがとう”が現場を動かす
├ 感謝+理由+行動で安全行動が定着
└「声出してくれて助かった」が習慣化
脳科学編(脳に届く伝え方)
├ “声に出せば気づける脳”
├ 指差呼称や声出し確認が脳の注意を引き戻す
└例:「ヨシ!」の声で止まれたミス
“怒声ブロック”の法則
├ 怒鳴ると扁桃体が反応し、判断力が落ちる
└ 例:冷静な声が現場を落ち着かせる
“ちゃんとして”は届かない
├ 脳は具体的な指示しか理解できない
└ 例:「あれ取って」より「赤いコードを3回確認して」
【3】まとめとリマインド
├ 「ゼロ災は、技術だけではなく“伝え方”でつくら
└ 6つのキーワードを一枚にまとめる
「あなたの“その一言”が、誰かの命を守るとしたら、どう伝えますか?
”伝えたい”を”伝わる”に

工藤 邦彦 <くどう くにひこ>
コミュニケーションアドバイザー
株式会社ツタワル木 代表取締役
徴収職員として、滞納法人の社長1,000名以上と納付交渉により、延べ50億円以上を回収した経験を言語化し、そこに心理学のアプローチを加えた交渉研修を得意とする。
徴収職員とは、企業の未払い社会保険料等を回収してくる役を担う職員で、財産の「差押」や事務所や自宅の「捜索」をする自力執行権を有し、滞納法人の代表者と納付交渉を行う。その現場では、怒号、号泣、土下座等の修羅場が様々な感情と共に入り乱れる。修羅場から生まれた「戦わない交渉術」が強み。
日本年金機構で社内講師として、現場、課長研修での研修実績が多数。
令和6年8月に株式会社ツタワル木を創業し、アパレル会社、海外事業会社、健康経営コンサルティング会社等で登壇の実績有。
『伝わる』コミュニケーションで「人と組織の可能性を最大化」することがMISSION。