STOP!熱中症 改正「労働安全衛生法」

待ったなしの熱中症対策。怠れば「懲役刑」も。
建設業界に激震!熱中症対策が「罰則付き」で義務化へ
建設業界の皆様、安全衛生対策は万全ですか?
この度、厚生労働省は、労働政策審議会において、
熱中症予防対策を罰則付きで義務化する方針を決定しました。
3月の労働政策審議会(厚労相の諮問機関)で
「熱中症予防対策」を罰則付きで義務づける方針を決め、
4月に改正省令を公布、6月から施行というスピード感で、対策が急務となります。
熱中症対策を怠れば、経営者が「懲役刑」!?
今回の改正で最も注目すべきは、罰則の強化です。
熱中症対策を怠った場合、会社や代表者、関係者らに
「6ヶ月以下の懲役または50万円以下の罰金」が科せられる可能性があります。
これは、安全配慮義務違反として、刑事責任を問われることを意味します。
「まさか、うちの会社は大丈夫だろう…」
そう思っている経営者の方も、決して他人事ではありません。
建設現場は、高温多湿、直射日光など、熱中症のリスクが高い環境です。
これまで以上に、徹底した対策が求められます。
2025年の「安全衛生大会」では猛暑ピーク前の最終啓発
そこで、安全衛生に関わる方々に周知徹底するタイミングとして、
2025年の「安全衛生大会」を活用しませんか…
当方では熱中症課題の対策講話として二つの視点を提案します。
ひとつはパートナー企業の経営者、安全監督者向けに
現場作業者の熱中症に対する啓発をおこなうポジションとして知っておくべきこと
もうひとつは、猛暑の現場で働く作業員自身に危機感を持って自分を守るための知識を持つこと
つまり「マネジメント」と「セルフケア」です。
これはそれぞれの「安全衛生大会」によって異なります。
目的に添うほうからご参照下さい。
林谷英一氏「熱中症予防講演ストーリーサンプル」
安全管理者として押さえておく熱中症対策
林谷英一 労働安全衛生アドバイザー
いつでも、どこでも、誰でも、条件次第でかかりやすいのが熱中症である。安衛法は、事業者責任主義であり災害予防法・刑法である。労災とは、業務に伴うケガや疾病(熱中症など)・死亡をいう。急に暑くなる5月から蒸し暑い梅雨そして真夏は、作業中に熱中症を発症する作業者が増えてくる。
厚労省は、この6月から安衛法が改正し「熱中症予防対策」が罰則付き(代表者・関係者らに6月以下の懲役、会社などには50万円以下の罰金)となる。
令和5年の職場における熱中症発生状況」は、休業4日の死傷者1,106人(前年比279人増)うち死亡者は31人(前年比1人増)で、建設業や警備業などの屋外作業者に多く発生している。その死亡原因として①暑さ指数(WBGT値)を把握していない、②熱中症予防教育や対策(塩飴やスポーツドリンクの支給など)を行っていない、などが報告されている。
気象庁は、この夏も昨年と同様に猛暑で推移する、ので熱中症注意を呼び掛けている。特に気温31℃・湿度60%(WBGT28/厳重警戒)下で作業しているときは熱中症になりやすい。その症状が深刻なときは命の危険にさらされることもある。管理監督者はもちろん作業者も、熱中症に対する正しい知識と適切な予防法を知って・実践すれば未然に熱中症は防げる。
管理監督者はもちろん、作業者に対しても「熱中症」とは何か・どうすれば防げるかなどの「熱中症予防教育」を事前に実施する。眼で見て熱中症の危険度をする方策として、WBGT計測器(温度・湿度・輻射熱を同時に計測)がある。その数値(WBGT)が高い(28~31厳重警戒、31以上は危険)場合は、室内でも熱中症のリスクがある。そのため、「室内にいるから熱中症関係ない」と考えるのではなく、充分に警戒し、こまめな水分補給などを行う。ちなみにWBGT28とは、気温31℃・湿度60%である。
作業中は、こまめに休憩し、塩飴や水・スポーツドリンクを飲む。「もし熱中症?」かなと思ったら、木陰やエアコンの効いた部屋で休息し水分を補給する。水などを受け付けない時は、救急車を要請する。意識障害や痙攣などは、直ちに病院に連れてゆく。
万一、熱中症を発症し休業や死亡すると事業者などは安全配慮義務違反として民事訴訟されるケースがある。その訴訟事案を紹介し、その事例をリスクアセスメント(熱中症発症と対策)で検証する
熱中症になった作業員の安全管理(刑事)責任は、その会社(結果責任と予防責任)にある。しかし、発注会社(元請)には「関係する作業者に対する安全配慮」(安衛法第3条③)が求められているので、.発注者として安全配慮面から民事責任が問われることがある。
作業者には、災害を誘発させる3つの魔物を封じ込めるため「適度の緊張感」と「3秒の間(ま)」が有効である。いろいろな災害防止活動を展開しているが、作業前に「チョット待て、熱中症は大丈夫?を意識する3秒の間を大切にする」ことで「自分の安全と仲間の安全も確認」できる。
管理監督者は、災害防止活動の要(かなめ)である。日々、忙しいと思うが「忙しい」いう字は、心を亡くすると書く?熱中症予防のためには忙しいは禁句である。現場の安全活動を率先垂範して指導・支援するとともに、その現場に即した災害防止策の仕組みを構築する。災害防止活動を見える化すると作業者も納得し継続した活動が展開できる。
災害防止活動に大切なことは、一時的ではなく継続することである。管理側からの押し付けでは継続しにくい。レベルは低くても作業者で考えた「全員で取り組む活動」が求められる。小さな違反を見逃すと、いつか大きなトラブルとなって表れる。経営者・管理監督者・作業者が、一体となって「全員参加の災害防止活動」を推進している職場は、風通しよく活きいきしている。無災害であると計画通り作業が進み・品質も確保されるので、お客様からの信頼も得ることができる。まさに「熱中症予防」は会社発展にも繋がる
林谷英一 元 三菱電機安全衛生協力会事務局長 / 労働安全衛生アドバイザー

三菱電機神戸製作所入社
現場の前線で活躍後、三菱電機労働組合役員(安全衛生など担当)
現地事務所やラインで安全衛生責任者を歴任
2006年 三菱電機安全衛生協力会事務局長(安全衛生課兼務) 災害防止団体の安全講師などを担当
2014年 三菱電機安全衛生協力会顧問
2015年 三菱電機安全衛生協力会顧問退任
現場作業員のための熱中症対策
夏バテ・熱中症対策~安全のためにコンディションを整えよう
毎年、熱中症で搬送される人数が全国で増え続けています。
建設現場や営業職など、外での作業や仕事が多い方はもちろん、屋内でも熱中症は起きますので、その対策と予防について熱中症対策グッズを実際にご紹介しながらお伝えします。そして同時に夏バテ予防、疲労回復に役立つ食事についてもお話いたします。
①熱中症とは?
②熱中症の症状
③熱中症対策グッズの紹介
④熱中症対策 塩分補給について
⑤熱中症対策 水分補給について
⑥熱中症予防に適さない飲み物とは
⑦作業時の熱中症対策
⑧熱中症予防法~日常で気をつけること~
⑨室内熱中症について
⑩熱中症にかかった際の対処法
(救急車が来るまでにやるべきこと)
⑪夏バテ、熱中症予防に必要な栄養素
⑫夏バテ、熱中症予防におすすめの食材、メニュー
⑬適度な塩分が補給出来る副菜
⑭望ましい就寝時の環境について
⑮まとめ
小針 衣里加 <こばり えりか>
日本フードバランス協会 代表
日本ホリスティックセラピストアカデミー体内環境師、加藤雅俊先生に師事。
栄養学、体内環境について学びを深め、2012 年 日本フードバランス協会を設立し、代表に就任。講演講師として、認知症予防、生活習慣病予防、ダイエット、老化予防など健康や美容をテーマにした 講演やイベント、企業セミナー、社員研修、全国安全大会、オンライン講演や食育イベントなど全国各地で登壇し、病気を予防する食事のアドバイスや提案等。
