現在地点が分からないと目標が分からない
「人材開発」計画を立てるうえで最初におこなうべきことは、現在地点を把握することです。
現在どこに位置するか分からないのにやみくもに研修しても仕方ありません。
どうやって決めればいいのでしょうか…
ゴールを決めることからはじめる
まず「理想の状態」を定義します。
この時、本人が考える「学習者ニーズ」、組織が個人に求める「組織ニーズ」があります。まずはこのギャップを埋めておかなくてはいけません。
「理想の状態」を10点として、いま何点なのか…それが現在地点です。 この時、精密な数字が必要なわけではありません。本人が何点と自己評価するのかと、リーダーが何点と相対評価するのかで現在地点と捉えましょう。
1.「理想の状態」を定義する
2. 対しての「現状を評価」する
3. ギャップの要素を抽出する
4. 要素に難易度と優先順位を出す
5. 短期の「目標地点」を決める
現状とのギャップを埋めることが目標
つまり、 「理想の状態」が10点で、「現在地点」が5点 だとすれば、不足する5点は何かを考えて、その「パフォーマンス・ギャップ」を「OJT」「OFF-JT」「自己啓発」で埋めることが目標になります。
この時、不足項目の難易度と優先順位をつけておきましょう。
ただし、3年後に10点満点を目標にするなんて考えると成果が出ません。
まず、3カ月で5点を7点にしましょうと期間を短く設定しなくてはいけないのです。
成果を確認するために受講者分析をしておく
スタート地点とゴール地点を決めることから人材開発の設計がはじまります。
何を学の前に現在地点を確認しておかないと、困難過ぎても容易すぎても成果は出にくくなります。