ワーキングケアラー・マネジメントの課題
講演タイトル
ワーキングケアラーを組織で支援
仕事と家族と両立させるチームをつくる道標
「ワーキングケアラー」の背景
2025年から日本の超高齢化が本番をいよいよ迎え、医療や介護といった社会保障制度に大きなインパクトを与えるほか、多くの企業にとっても従来の「多様性推進」とは次元の異なる課題に直面することを意味する「2025年問題」。しかも、それが数十年にわたって続いていきます。
「育児・介護休業法」など必要な制度も整備されるなど、介護両立支援に向けた施策を進めているものの、残念ながら十分に浸透しているとはいえず、実態把握もできていません。それは、なぜこうした取り組みが必要なのかの理解不足、具体的なサポートのノウハウ不足、制度利用の窓口となる人事部署の多忙さなどが要因といわれています。これを放置していると、貴重な人財の流出と職場風土の悪化につながり、経営にも大きく影響します。
「ご家庭が理由の退職が増える」「有休明けでもしんどそう」「急な休みのしわよせが負担」「私のときには…と不平がでる」「なんとなく職場がギスギスして怒りっぽい」これらは、”ワーキングケアラー”への支援、対応の遅れが起因となる組織課題かもしれません。今後加速する人材不足に対して、「両立ができないため退職する人を見送る」のではなく、「両立するために全社的に支えていく」視点を手に入れて、人財に選ばれる企業になる道筋をご提案するものです。
「ワーキングケアラー」の現状、将来課題を理解いただきたい対象者
管理職、人事担当部署、経営幹部、労働組合執行部
ビジネスパーソン全般
「ワーキングケアラー」研修の提供する価値
Before
介護や育児等家族のケアを背景に退職する社員が増加する
介護や療養のために急な退職や休業に業務やマネジメントが止まる
ハラスメントが気がかりになりプライベートには踏み込みにくい
管理職や同僚、チームなど企業全体のサポートが届かない
各種制度はあるがまったく使われないままである
After
介護や育児等家族のケアと仕事の両立ができる
急な退職や休業があっても業務がスムーズに引き継げる
ハラスメントにならない、個人的な事情を把握する個人面談ができる
管理職や同僚、チームなど企業全体のあたたかいサポートがある
各種制度をはじめ、両立に役立つ福利厚生を整備し運用する
「ワーキングケアラー」研修のプログラム
2025年問題の現状と企業に期待される新たな役割 | ・2025年問題の課題トップ3とは? ・ワーキングケアラーの実態 ・人材確保育成計画の活用方法 ・福利厚生制度活用事例の紹介 ・社内に蔓延する潜在的な問題意識 ・ワーキングケアラー対策の重要性 |
ワーキングケアラーへの支援策 | ・ワーキングケアラー支援の3つの大切な視点 ・法定福利厚生制度や企業独自制度の紹介 ・がんばりたいのも辞めたくなるのも職場風土次第 ・職場風土をよくする対話のスキルとヒント |
講師 丸山法子(まるやまのりこ)
一般社団法人 リエゾン地域福祉研究所 代表理事
人財開発クリエーター
丸山法子プロフィール
コミュニケーションの実践的なスキルトレーニングによって職場風土を整え、課題解決と生産性向上、企業の成長をめざす研修トレーナー。コーチング、NLP、インバスケットなど、各種の専門的なプログラムをカスタマイズした研修は参加度が高く、わかりやすいと高い満足度に定評がある。部下との面談や指導にいかす「伝える」「聴く」「教える」スキルや、リーダーとして問題解決スキルの習得は、コロナ禍における感染対策に効果を実感させる。
また、社会福祉分野の知識と経験をいかした、介護離職対策、家庭と仕事の両立、ワークライフバランス、働き方改革、シニア世代・女性の働き方、ジェンダーなど、昨今の変革の波にどうこたえるのか、など、企業とリーダーに徹底して寄り添う、提案型研修が特長。年間120回以上、のべ6000人に、行動変容と成長を支援している。
(株)インバスケット研究所公認トレーナー
(株)ワークライフバランスコンサルタント
(一社)生涯学習開発財団認定マスターコーチ