安全大会の講演講師「無料でお願いしています」
「安全大会」無料講師は効率的か…
「安全大会」は、建設業界において労働災害防止のために欠かせない取り組みです。
しかし、多くの企業が「安全大会」を形式的なものとして捉え、安全講話を取り入れていないのが現状です。
本記事では、「安全大会」を形式的なものと捉えず、外部講師を招くことの意義について解説し、安全意識の向上に繋がるメリットを紹介します。
安全大会の意義
安全大会は、労働災害防止に関する意識を高めるための貴重な機会です。
多くの企業では「安全表彰」や「安全の誓い」など形式的な内容と「内部安全担当」「ゼネコンOB」「消防署員」など、無料で頼める講師の講和で済ませているようです。
「安全大会」に無料の専門家を招くことは、一見、効率的な方法のように思えます。しかし、専門知識があるだけでは、参加者の心に響く効果的な講話とはなりません。
無料の講師が抱える課題
- 伝達の工夫不足: 専門用語が羅列されたり、一方的な説明に終始し、参加者の集中力が途切れてしまうことがあります。
- 参加者との共感不足: 実務経験が豊富な一方で、参加者の立場に立った説明が不足している場合、共感を得ることが難しく、行動変容につながらないことがあります。そもそも話すことは素人ですから仕方ありません。
- モチベーションの低下:
- 講師側: 無料での提供であるため、十分な準備や熱意が感じられない場合があります。
- 受講者側: 無料であるため、内容に対する期待値が低く、真剣に聴かない受講者も出てきてしまいます。
外部講師のメリット
- 多様な視点からの情報提供: 外部講師は、企業内では得られないような多様な視点を聞くことが出来ます。自社だけの限られた情報では経験していないリスクに対応できません。外部講師であれば他の業界の安全対策を耳にしており、受講者の視野を広げることに繋がります。
- コミュニケーション不足による災害予防: 地元に防災の専門家はいても、安全大会にも長けるコミュニケーション講師はあまりおりません。特にこのタイプの講師は受講者を巻き込むことに強みを持っております。
- 衛生(健康)も災害予防の鍵:衛生管理は単なる健康づくりだけではありません。食事、睡眠、運動など健康管理に重要なキーワードをゼロ災害のための取り組みとして話が出来ます。これは一般の保健師さんには難しいでしょう。
- モチベーション向上: 安全大会で活躍する講師は、時間の限り専門知識を伝えたらいい講演とは思っておりません。受講者の状態を俯瞰して、ワークを入れたり、自由自在に展開させます。僅か60分程度の講話であれば、情報量よりも安全に対するモチベーションを高めるほうが効果があることを知っているのです。
費用対効果の高い安全講話とは?
安全講話に費用をかけることは、企業にとって大きな投資です。しかし、その投資は、労働災害防止という観点から見れば、決して無駄ではありません。
プロの講師がもたらす効果
プロの講師は、専門知識に加えて、効果的なプレゼンテーションスキル、参加者とのコミュニケーション能力、そして、安全に対する情熱を持っています。
- 飽きさせない工夫: ストーリーテリング、視覚的な資料、参加型のワークショップなど、様々な手法を用いて、飽きさせない講話を展開します。
- 参加者の心に響くメッセージ: 実体験に基づいた話や、心に響く言葉を用いて、参加者の共感を呼び起こします。
- 行動変容を意識: 安全講話の価値はスキルを高めることではなく、行動がかわることです。プロの講師が考えるは、僅かな行動変容でも災害をひとるでも減らせすことです。
費用対効果の高い安全講話とは?
安全講話に費用をかけることは、一見無駄に思えるかもしれません。しかし、労働災害が発生した場合、企業は多大な損失を被ることになります。安全講話への投資は、中長期的、いや短期的にも、費用対効果の高い取り組みと言えるでしょう。
まとめ
安全大会は、単なる形式的な行事ではなく、組織の安全文化を醸成するための重要な機会です。専門性とエンターテイメント性を兼ね備えたプロの講師を招くことで、参加者の安全意識を劇的に向上させることができます。
外部講師を招き、質の高い安全講話を行うことで、従業員の安全意識を向上させ、組織全体の安全文化を醸成することができます。
無料講師の利用は、一時的なコスト削減にはつながるかもしれませんが、長期的な視点で見ると、企業にとって大きな損失となる可能性があります。
ぜひ、プロの講師に依頼し、効果的な安全講話を実施することで、安全で働きやすい職場づくりを目指しましょう。
ご安全に