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「ファミリーキャリア」を考える vol 3

夫婦やパートナーは、共同経営者である

キャリアコンサルタントの中嶌ゆみです。

「ファミリーキャリアプラン」を考えていく大前提として、「お互いのキャリアを臨機応変に考える」ことがありました。そして、大事なポイントはキャリアを「短期目線で見ず、長期目線でお互いに共有をすること」です。

また共働きの家族においては、育児と家事と仕事を100%満点にこなすということは、誰もが無理だと先に共有し共通認識することがとても大事です。

今まで頑張って来られた女性ほど、妻や母、会社員の3つの役割を1日24時間しかない中でどれも完璧にしたいと頑張って疲れてしまう傾向があります。

まずは、夫婦やパートナーが共同経営者である。または、お互いに長期プロジェクトを回すチームだと考えてみましょう。

長期的目線と短期目線を両方もってみる

そこで、私がおすすめをしているのは、「これからの家族の幸せな10年間」の事業計画を立てることです。やり方はとてもシンプルで、自分と家族の年齢を書き込み、これから起こりうる家族や人生、仕事上のイベントを書き出してみます。

ファイナンシャルプランナーの方から人生やマネープランのご提案を頂いたことがある方もいらっしゃると思います。

そんな要領で、「すでに決まっていること」(例:小学校入学、またはやってみたいこと、挑戦してみたいことなど自由に書き出してみます。

まだ、子供が小さく復職をしたての頃はどうしても目線が短期的目線になり、「どちらが家事育児を多くやっているか」「どちらが負担が多いか」など今にフォーカスしがちになります。もちろん短期的な目線も大事ではありますが、長期目線と両方を持った上で今に立ち戻ることがとてもおすすめです。

なぜなら、長期的な自分のキャリア、パートナーのキャリア、そして家族と幸せに過ごす10年間を立ててみると、また違う視点で今を捉えることができるからです。

これから仕事上でチャレンジをしたいこと「昇進」「異動」「海外転勤」「留学」などがどのタイミングでやることがいいのかなど、お互いのキャリアのアクセルを踏むポイントを調整することができるようになるからです。それにより、どちらかが一方的にキャリアを犠牲にすることなく、応援することができます。

コツは、バージョンアップし続けること

そしてキャリアや家族としての10年間の目標を立てて終わりではありません。

日々環境変化をしていく中、お互いの状況や気持ちも常に変わっていきます。

ここでも大事なことは目標を立てて満足することではなくて、目標を設定してお互いにやってみて、立ち止まって見直すことです。

立てる →やってみる(行動) → 振り返る(検証) このサイクルをくりかえす

「ビデオ・Web会議」などで活用しているZOOMが、少しずつバージョンアップしていくように、まずはやってみて違ったらまた少しずつ修正していくことが大事になります。

そう考えると少し気楽に立てられる方も多いのではないでしょうか。

また家族でいきなり共有をするということがハードルが高い方もいらっしゃるかと思います。その場合はまずは自分一人でも長期目標を立ててみることからお薦めします。是非一度やってみてください。

この記事を書いた人
中嶌ゆみ

大手人材紹介会社に新卒で入社し33歳で管理職。社長直轄の組織で、組織活性化の仕事で女将をしたのち、再就職支援会社に出向。37歳で当時最年少の女性キャリアカウンセラーとなる。その後、独立し法人向けのキャリア研修講師や就職支援のファシリテーター、キャリアカウンセリングに携わる。

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